■ヨーロッパ

デンマークが世界一幸せな国である理由!国民幸福度を高めるには?

実はデンマークのイメージはイタリアに行くまで(2014年)全く知りませんでした。

イタリアにいたときに、テレビで幸福度ランキングをやってて、ちょうど1位!って見たんです。そのため、翌年ドイツに行くって決めてたのを、デンマークにもワーホリがあることを知って、変更しようかとさえ思ってました(結局ドイツに行きましたが…

幸福度ランキング1位の国デンマークとは

デンマークですが、幸福度ランキングで、2013年、2014年そして2016年に1位をとっています

よくよく日本では「世界一幸せな国」といわれてますが、実際に訪れてびっくりしました。実は1回目に訪れたとき(2015年)はよく知らなかったんですが、スウェーデンの友達や、デンマークの友達から話を聞き、その後2018年から2019年にかけて数回訪問して
路上でインタビューとかして、理由を知りました

18歳と若い人から65歳の人までインタビューしましたが、みんな

「I love Denmark!」デンマークが大好き!

って答えたのが印象的です…中には

「I’m a Danish, so that I love Denmak」
自分はデンマーク人だからデンマークが大好きって答えた人もいます。

いったい、どんな理由があるのか…

①医療
②教育
③環境(空気汚染)
④社会
⑤ライフスタイル

①デンマークでは無料の医療

医療ですが、もちろん無料です。これは税金が高い代わりに、社会保障がしっかりしてるといえるんですが…税金で賄われています。

消費税率は25%で所得税はほぼ50%…年収の3分の1とか、半分を税金に持っていかれる…でも不満はほぼない。

デンマークの医療水準は高く、例え旅行者であっても(本当かな?)無料って聞きました
出産費ももちろんかかりません

医療が無料だと思うと、余計な心配をしなくて良いですよね。
ただ、日本と比較すると違うのは、ドイツもそうですが基本「家庭医」というかかりつけの医者がいて、まずはそこで見てもらって、何かおかしかったら専門医にかかる…という流れがあるので時間がかかる場合があります

日本は医療費は高いですが、突然皮膚科とか、専門医にかかることはできるので違いはあります…とはいえ、やっぱり無料ってすごいです

また、医療とは別かもしれませんが、介護費用も無料です。さすが高社会福祉…

②デンマークでは教育費が大学まで無料だし、さらに…?

日本だと、どんなに安くても国立大学で年間50万くらいしますよね。
また、入学する年は入学金もかかります。

すごいのは、「奨学金制度」

大学に行く学生は政府から月々8万円前後のお金がもらえます。もちろんこれは返還の必要がなくて

「もう大人なんだか親は援助しない。で、学生だから働く時間はない。
暮らしていくのにお金が必要なのは当たり前でしょ」

という価値観らしくて、だから政府から支給されるらしい。日本だと未だに仕送りとかは親の役目で、この18歳になったら大人という考えは本当に違うと思う。

日本だと、しかも奨学金は返還の義務がある場合がほとんどなので、これは奨学金じゃなくて教育ローンですよね、もう…

最近ただ、デンマークでも変わったのは、この政府からでる奨学金(給付金?)は生涯1回までで、例えば経済を学んで、数年後にもう1回医学を勉強したいと思ったら、それは自分で費用を出さないとダメらしい。前は回数に制限なくずっと、政府から給付金が出ていたらしいんで、それだったら私もずっと学生でいたかも…笑

あと、大学ランキングとか偏差値っていう考えもほとんどないので、日本みたく受験に落ちたら自殺…とか、ストレスは無いと思います。総じて住みやすい…そんな印象

③デンマークは自転車大国!環境も良い!

環境ですが、デンマークは自転車大国!!首都のコペンハーゲンでも

あまり空気が汚く感じません。自転車専用道路あります。旅行者は気を付けないと結構なスピードなので、危ない時もあります。
大きな公園があって、緑と水があって、すごく綺麗

実際の都市の空気ランキングでみてもコペンハーゲンで25でGOOD 緑色です
こちらのサイトから見れます ちなみに東京は50前後

私はウクライナのキエフに住んでるんで、(キエフは自転車なんて走ってない)ここから行くと如何に空気が違うか分かります キエフの数字は56で黄色でした

街も綺麗で、雰囲気もおっとりしてて、ストレスを感じません

④デンマーク社会は競争社会じゃない

これは大学の時にもチラッといいましたが、デンマーク人は競争社会じゃありません
大学にも日本のようなランキングはないので、自分のやりたい仕事を選ぶことができます。

そもそも勝ち組とか負け組っていう概念もなく、デンマーク人だから幸せってよく言います

また、労働時間が短いことも幸せにつながる要因ではないでしょうか?デンマークには週に37時間まで労働して良いという法律があります週に37時間ってことは1日5日とすると、7,2時間となります。

残業手当はもちろんつきますが、残業した場合はすごく高くなるので
滅多に残業はしません。もちろん日本のサービス残業なんでありえない価値観です

さらにヨーロッパならではのバケーションもあります。
これはほぼどこのヨーロッパでもあると思いますが、大体3週間くらいの
夏休みをとるのが普通です。なので、夏のデンマークはお店が休みの事が多いです

また、政治の透明度も高く、国会議員が贅沢な暮らしをしていると問題になったりします
日本の政治透明度ですがこれを調べる数値があって

腐敗認識指数…デンマークは1位ですからね。日本は18位でした。
ただ、日本の順位があがったことにびっくりです。以前40位くらいでしたよね。

⑤デンマーク人のライフスタイルは素朴

デンマーク人は、年収1,000万もらってタワーマンションに住むみたいな
野望はあまりないと思います。その人生への目標は結構素朴だと思います。

先ほどもいいましたが、社会福祉が充実して、競争社会ではないので

「他人は他人」という感じで、周りとは比較せず、自分の好きなことをしている感じです

ヒュッゲという言葉があるんですが、これは人によって異なるらしいですが
家族団らんしているとき、とかそういう時に使うようです。

デンマークの幸福度についてまとめ

幸福度58位(2019年)の日本がデンマークのように明日突然なるのは無理だと思います。日本は教育費が高いですし、医療費も高い…デンマークが羨ましい!って思うけど、その場合、デンマークのように税金を上げる必要もあります…でも税金を上げるのに反対という世論もありますよね?

GDPを追い求めているアメリカの幸福度はあまり高くなくて(幸福度21位)、所得格差が広がっています。私は政治家じゃないですし、政治の話はしませんが、どういう方向性に行くのか…
日本は少子化の問題もあるので、子どもは今日産んだからといって、働き手になるまで20年はかかります。早々に問題解決に取り組んでいかないと、もう将来に間に合わない危険もあります。

今後の日本社会は不安が募るばかりですよね…