■ヨーロッパ

ウクライナの学生ビザを取得する方法

ウクライナに3か月以上滞在したい人はビザが必要です。
ただ聞いたことがあるのは、万が一3か月以上滞在してウクライナを去る場合でも、空港から出る時に賄賂を渡せば何とかなる…ということですが、最近厳しくなって、2年間出入りできない…ということもあるので、やはりリスクは侵さない方が良いでしょう

ウクライナの学生ビザ取得の流れ

これがドイツやイタリアの時と違って本当にややこしいんです。

日本のウクライナ大使館でビザ取得(日本のパスポートにビザ貼り付け)
ウクライナでパスポートという名の滞在登録書をもらう(写真右のもの

ドイツやイタリアなどは、パスポート内にビザが貼り付けてあって
ドイツから出る時などは日本のパスポート携帯のみで大丈夫ですが
ウクライナの場合は、この2つのパスポートをもっていないと出国できません。

それと、ドイツの場合は区役所のようなところで、滞在許可書をもらうのですが
ウクライナでは、大学のA事務局に行って、B事務局に回されたりして
何だかんだ1か月~2か月後にこのウクライナ滞在登録書がもらえます

ウクライナのパスポート申請中はややこしいことになって、ウクライナから出国できないので(緊急事態などを除き)注意してください

ウクライナの学生ビザを取得するために必要な書類

申請時には下記9つの書類と写真(3x4cm)が必要です

1.ウクライナの大学からの招聘状
2.アポスティユまたは公印確認がついた卒業証明書/または成績証明書
3.アポスティユがついた出生証明書(戸籍抄本の写し)
4.アポスティユまたは公印確認がついた健康診断書
5.残高証明書
6.海外旅行保険証明書
7.ビザ申請書(印刷して持っていく)
8.チケット予約確認書
9.エイズにかかっていない事を示す書類

この中で、2から4の

・卒業証明書または成績証明書
・戸籍抄本の写し
・健康診断書英語またはウクライナ語の翻訳が必要です。

実は、先ほど説明したややこしい手続きですが、
日本でのウクライナ大使館で申請するときは全部英語で大丈夫です

で、ウクライナに行ってから、ウクライナ語での翻訳が必要ですが
英語からウクライナ語に翻訳するときに、例えばパスポートの翻訳1,000円とか
すごく安い費用でできるので、日本では英語で書類を申請して、ウクライナについてから
必要書類をウクライナ語に翻訳すると良いと思います。

残高証明書は1年で100万円ほど、旅行保険はクレジットカードカバーのものでも
大丈夫です(クレジットカード会社に電話すると無料で発行してくれます)

日本のウクライナ大使館で学生ビザ申請時の注意点

すごく困るのはアポスティーユという聞きなれない言葉です。
私はウクライナの学生ビザを申請するときに初めて聞きました。

これは外務省がちゃんとした書類ですよってハンコを押すような感じです。
すごいのが無料でやってくれます(郵送でも受け付けてます)

「公印認証」というのがまた面倒で、自治体で運営していて、公印認証の場合は
公印認証→領事認証という2ステップが必要で料金もかかるので注意が必要です

一番費用がかからないようにするには

・国立または公立高校の卒業証明書を使う(大学はもう国立ではなくて独立行政法人)
 ってアポスティーユ(無料)
・赤十字など国立の病院で健康診断をしてもらって、アポスティーユ後自分で翻訳
・無料検診のエイズ検査をして英語で診断書を出してもらう(無料・有料の場合あり)
・戸籍抄本は日本語でもらって、アポスティーユ後に自分で英語に翻訳

気を付けるのは、国公立大学だった大学は、2004年から「国公立」ではないこと
民間の病院の場合は、公正認証→領事認証が必要で、結構な費用がかかること
エイズ検診などは毎週やっていないので時間に余裕をもっていないとダメなこと

などがあります。

健康診断の内容は、通常の健康診断内容で大丈夫で、体重や身長など、それに
胸部X線など簡単なものしかしませんでした。心電図や血液検査もしてませんが
大丈夫でした。

ウクライナで必要な書類と注意点

ウクライナ到着後、

・パスポートのウクライナ語翻訳
・健康診断書のウクライナ語翻訳
・卒業証明書のウクライナ語翻訳

が必要でした。ここでは戸籍抄本やエイズ検診のことは不要でした
(そもそもエイズ検診のは日本でも大してチェックされず本当に必要だったのか微妙)

英語からウクライナ語への翻訳サービス

ウクライナに到着したら必要な書類があるのですが、まず英語からウクライナ語の翻訳はここでやってくれます。緑の線のペチェールスカという駅から徒歩10分くらいです。

またはロシア語で「перевод(翻訳)」と入力すると結構あるので近くの
場所に行っても良いと思います。ただ、翻訳するだけではダメで、認証スタンプが必要なのでとりあえずよく知らない人はここをおすすめします。

料金は即日、翌日、翌々日で料金が変わります。
パスポートの翻訳で翌々日で100グリブナ、400円くらいだったと記憶してます。
ウクライナに着いてからはそれほど急ぐ必要はないと思うので
翌々日で良いかと思います。ただ、パスポートを預けたりするので不安ではあります。
預ける前に事前にコピーをとっておきましょう

ウクライナパスポート受け取るまでひたすら待つ

ウクライナのこういう作業はすっごく遅いのと、何枚も良く分からない
書類にサインする必要があります。

1回目のシェフチェンコ大学留学のときは、オフィスが中心地と郊外にあったので
何度も行ったり来たりしました…。

2回目のボゴモレッツ大学の時は、よくわからないお金の請求だったり、何度も書類にサインしたり…と、とにかくたくさんサインしました

1か月くらいしたら電話がきて、ウクライナのパスポートを取りに行って、と言われます。
赤い線のチェルニフスカの近くだったと思います。(場所は教えてもらえます)
確か…ここだったような…

とりあえずこれで、ウクライナビザ取得・滞在登録までの流れは完了です。

これは2017年の情報なので、必要書類や申請方法は都度変わると思います。
そういえば2016年にはなかった教育機関への登録というのが2017年にはあって
ウクライナに国際電話したり若干大変だったのを覚えています。
それもちゃんと登録したはずなのにされてなくて、数回電話しました。

ビザ情報や必要な書類は時間がたつと変わるので
必ず、ご自分でも調べてくださいね!