海外医学部

海外医学部 チェコやハンガリーではなくウクライナの医学部受験

ウクライナ…といってますが基本自分のBogomolets大学しか知らないので、他の大学の事は知りません。最近聞かれるようになったので、自分の体験をシェアしたいと思います。

ウクライナ医学部の費用

よく勘違いされてるのは、ウクライナの医学部だから、ウクライナ語またはロシア語で勉強していると思われること。入学時にロシア語か英語を選べます。ロシア語だと年間授業料が安くなりますが、将来性を考えると英語をおすすめします。

ちなみに年間
英語だと4,500$
ロシア語だと3,500$ です。(だいたい)

なので、最近流行っているチェコやハンガリーの学費が100万円から150万円であることを考えると、ウクライナの医学部に行った場合、40万円から50万円なので、学費的には非常にお得です

入学金は、ビザ代や寮費などもろもろ合わせて10万円くらいみておけば良いと思います。
ウクライナに来る前に健康診断やウクライナ語の書類など、費用がかかります。

ただ、他の国だともらえる奨学金がありません。一応ウクライナ政府からありますが、月5,000円くらいですし、日本政府からウクライナに行く場合の奨学金も特にありません。普通に育英会やJASSOといった奨学金(というか教育ローン)を使うか、親がサポートしてくれる場合は問題ないと思います。

将来日本に絶対に帰る、という自信がある場合はロシア語選択でも良いのかもしれません。というのも、教師の質はやはり母国語であるロシア語のほうが良いので、勉強するにはロシア語学部のほうが向いています。ただ、その後もっと各国に視野を広げたい方はやっぱり英語を選択することをおすすめします。先生は全員ウクライナ人なので、英語で教えるといっても、多少の訛りがあります。

ウクライナ医学部の入学試験について

まず、ウクライナの医学部入学試験は日本に比べると難しくありません。入学は簡単、でも進級は大変…といった具合です。例えば1年生から2年生に進級する時、200人くらい留年しました。

他のどの国に比べて最も大変なのは、「入学手続き」です。発展途上国さながら、ソビエト時代の名残なのか、こういった手続きという仕事は非常に遅く、ここであっているのか分からないのに30分待った後で、そもそも質問するために並んだ場所が違った…ということが起きます。

なので、自分で手続きするのはやめたほうが良いかもしれません(私は友達に頼んだり自分でやりましたが本当に大変でした)。代行会社や代理人はたくさんあるので、困ることはないと思います。

そして試験ですが、指定された日に全員一斉テストではなく、ある程度入学手続きがすんた人から20人くらいずつ、順々にテストになります。

これもひどくて、突然明日テストです、という連絡が(張り出される)あるんですが、次の日行くと、やっぱり準備が整ってないから明日になるわ!みたいなことがあります。私の時は実際に試験がおこなわれるまで3回くらいこのデジタルの時代に、電話連絡という方法はなく、大学まで見に行く必要がありました。

こういう50年くらい前のアナログの時代にかなり振り回されるので、かなり疲れます。

さて、実際の試験内容ですが、事前に質問内容が公表されています。…が、なぜかその問題は全部ロシア語です。300問近くあったと思いますが、その問題の内容と、答えを理解している必要があります。私はロシア語はそこまで分からないのでこれを携帯でとって、フリーランスさんに英語に翻訳をお願いしました。

さらに、その答えを英語で理解する…という結構な作業量でした。

試験内容は
英語と生物
選択で、化学または物理 です

生物は必修です。英語はとても簡単だったので問題ないですが理科の科目は事前準備してないと難しい問題でした。ただ、高校理科を問題なくやっていれば解ける問題なので、日本でしっかり受験勉強してきたのであれば問題ありません。英語もセンター試験で8割とれるくらいの受験英語をしっかり学習していれば問題ありません。

TOEICでいえば800点前後あれば全く問題ありません。

ウクライナ医学部の勉強の大変さ

私は日本で北大の医学部保健学科を卒業しているので、医学科の人達にも友達がいて
普段の様子を見ていましたが、基本バイトをしていたり、あまり忙しくない様子でした。
合コンしている人達も結構みました。

とにかく要領が良い人がたくさんいて、試験前は講義にも出ず、試験前に先輩から過去問をもらって、そこだけ勉強して通る…という人がいました。これは正直、日本の大学だったら普通かもしれません。

ウクライナの医学部では、そもそも出席率100%でないといけないので、休むことができません。風邪で1日休んだら、その分のやり直しを2週間以内にしないといけません。2週間すぎると、事務局にいって、理由を話して申請書をもらったりするのですごく面倒くさいです。

選択教科や教養なども全くなく、全ての授業が1年時から必修科目です。なので、ある意味すぐに適正が分かりますし、本気で勉強しないとすぐに留年します。
先ほどもいいましたが、1年次から2年次で200人近く…まだ3年生になっていないので分かりませんが、多くの人がまた留年したと思います。

あと、勘違いしている人が多いんですが、ウクライナ人と一緒に勉強するわけじゃありません。ウクライナ人学部と、外国部学部は分かれていて、ほとんどの生徒がアラブ人とインド人です。ただ、もちろん1グループくらい(15人)先進国の生徒はいます。日本人だったら先進国のグループに入れられると思いますが、私は正直ちょっとしたイジメにあってグループを変えました。

その時の話はこちら

1年次2学期からのグループメイト達

ただ、アラブ人もインド人も日本人が思う以上にうるさいので、慣れが必要です。
私は何度も喧嘩しました(うるさいから…)

あと3年終了時にKROKというウクライナの国家試験に加えて最近2つの国際的な試験も追加されました。

ウクライナ医学部の卒業後の進路

卒業後問題なく日本で医師になれるか?という質問ですが、自分次第だと思います。生徒の中にはアメリカ、ドイツ、オランダ、アイルランド、イギリス、イスラエルなど先進国の生徒がいて、彼らは卒業生の実績があり、卒業後に医師となっている場合があるので、日本だけこの大学を卒業して医師になれない…ということはないと思います。

もちろんWHOの機関にも登録されている大学なので、厚労省の基準にもかなっています。
あとは、ヨーロッパの大学が入っているボローニャ協定という規定にも入っているので
基本は転校などできることになっています。

ウクライナ人に人気なのは、卒業後ドイツに行くという進路で、在学中にドイツ語をC1またはC2レベルまで勉強しておいて、ドイツの病院に雇ってもらい、数年働いて医師の資格をもらうという進路もあります。私たち外国人学部の生徒の中には在学中にアメリカのSTEP1を受ける生徒もいて、USMLEなどを受け、アメリカで医師になった卒業生もいるようです。

どうしてウクライナ医学部を選んだのか?

私はウクライナが好きでウクライナにいたくて受験したので、世界の医学部を見て、ウクライナ医学部を選んだわけではありません。正直、日本の学生に勧めるかというと進めないと思います。

チェコとかハンガリーは卒業後にヨーロッパ圏なら医師として働けます。そのほうが活動の幅が広いですし、私なら最近できたイタリアの国立大学の医学部に行くと思います(英語で勉強できる)

年間授業料は50万程度で月に5万円もあれば十分生活できるウクライナではコストは安いですが、水が止まったり電気がとまったりします。私はそういうことも慣れていますが、18歳前後で海外が良く分からなくてウクライナに来て生活するのはなかなか難しいと思います。また現地では英語があまり通じないのでロシア語を話す必要があります。準備学部が6か月程度あるので、そこを利用するのも賢い選択かもしれません。

ウクライナの医学部をおすすめする理由

それでも、逆にすすめるとすれば、

とにかく学費を抑えたい
ソ連圏が好き
ロシア語が好き
ウクライナ美人が好き

とか何かしら1つでもポジティブな材料がないと厳しいと思います。コストを抑えたい…という理由だけで来ると、例えばスーパーで買い物がうまくできなくて病気になった人も見ましたし、言語がうまく話せず精神的に病んだ人も見ました。

先生はウクライナ人なので可愛い先生が多いです

カッコいい先生もいます

あと、学部は違いますが、校舎は同じなので、ウクライナ人学生に会う事も多くあります。


私はたまに、日本人?友達になって!と言われることもあります。
アラブ達の中にはウクライナ人と付き合っている人が結構いるので、美人のウクライナ人学生と付き合えるチャンスもあります(ウクライナの医学部は7割女学生)

ウクライナ医学部のまとめ


・英語とロシア語の選択ができる
・試験内容は生物と化学または物理と英語またはロシア語の語学試験
・年間40万から50万程度の授業料と生活費の安さ
・6年制でヨーロッパ主要国と同じカリキュラム
・ウクライナ人と付き合える可能性がある