80か国旅したカブですが、旅行者に対するおもてなしは世界一でした!おもてなしっていうか、ありえないエピソードがたくさんあるのですが、その中から厳選した5つのエピソードを紹介させてください。
- タクシー代をおごってくれる①
- タクシー代をおごってくれる②
- 大学の友人宅でVIP対応
- バスの中でのエピソード
- パン屋さんがパンを無料で配布
人がいいのとおもてなしは違うと思います。人が良い…という面では南米の人は暖かくて、いつも笑顔でしたが、お金には厳しいです。イランに行く前はバングラディシュでのおもてなしがすごいと思ってましたしが…イランは観光客が少ないせいか(バングラディシュはさらに少ないけど…)それぞれのエピソードを紹介したいと思います。残念ながら全部の写真がないのが残念ですが…
タクシー運転手にぼられそうになる
テヘランに到着して、タクシーに乗りました。夜の11時くらいだったので、安全を重視してタクシーでいくことにしたんです。住所を告げたのですが、私がオフラインで使えるMymapに入れていたピンを見間違えて、こっちだよーと違う住所を伝えてしまったんです。ここまでは私の責任なので良いんですが、実際の住所は車で2,3分のすごく近いところ…
なのに、しばらーく発車せずに止まったまま。10分くらいは止まっていたと思います。最初は地図でも見てるのかな?って思っていたんですが、いや私地図あるし!ってことで最後には私は怒って、何で出発しないの?と言ってやっと出発したんですが…すごく残念。空港からは運転手さんの娘さんの話とかして盛り上がっていたのに…!
ホテルに着くと、最初に言っていたタクシー代金の2倍の値段を請求されました。運転手さんが言うには、思ったより時間がかかったから…って言ってますけど、自分止まってたじゃん!!すると間に入って交渉するホテルのオーナーさん。私も、自分のミスなんでちょっと多く払うのは全然良いんですけど、2倍はない!(笑)と繰り返していると…
なんと!!
オーナーさんが、まぁいいからって払いだした!えっ!?いや、ダメだしじゃあせめて半分は出します!って言っても、いや、イランに来てくれてありがとう。イランを嫌いになってほしくないし、イラン人のせいだから…ってことでお金を受け取ってくれませんでした。えええ!?到着日からものすごくびっくりした1日でした。そしてホテルはすごく暖房がきいてて暑かった…
タクシー運転手におごられる
今回はほぼ真逆の話ですが…テヘラン市内からバスターミナルへ移動したときでした。タクシーの中でいろいろと話をしていたのですが、タクシーが到着してお金を払おうとすると
welcome to Iran! So No money!
え?…最初全く意味がわからなくて、ん?え?お釣りがないの?とか思っていたら、イランに来てくれてありがとう、お金はいらないから!って。で、その代わりにナンパしてくるとかそういうわけじゃない(そういう怪しい誘いはインドであった)しかも彼22歳とかいってなかったっけ!?この若さで、いや、今イランって経済制裁で大変だし、いやいやいや!さすがにタクシー代ゼロは何だか申し訳ない!じゃあコーヒーか何かご馳走させてよ!と言っても、いやいやいやそれじゃ僕がサービスした意味がないから!って。
えーーー!!もうじゃあ本当にありがとう!といって別れた。何だか私から連絡先を聞くのも、彼の親切を逆にとってしまうような気がして聞けませんでした。80か国旅してタクシー代いらないって言われたのは後にも先にもこの時が初めてで、本当に予想できなかった…おそらくもうそんなことはないだろうと思います。
大学の友人宅でVIP扱いを受ける
そもそも、テヘランではホテルに泊まるはずだったんですが、現在(2019年現在も)いってるウクライナの大学の友人(ケビン)にイランに行く話をすると、是非僕の実家に泊ってよ!って。いやいやケビンの両親知らないし、私だけ泊るの気まづい!って話をして、1度断りました。正直にいうと、私は知らない人の家に泊まるのは、キレイに使わなくちゃ!ってちょっと疲れるので(同じ理由でairbnbもちょっと苦手)ホテルのほうが良かったんです。
が!更に説得されて、ウーン…イランのご家庭にお邪魔させていただく機会なんてめったにないから良いかって思って、快諾しました。
な!なんとケビン君のいえ…すごすぎ!!
ダイニングリビングは20畳か30畳あるんじゃないかって広さ。ペルシャ絨毯すごいし、テーブルに椅子もすごい豪華…わぉ…。イランの中流家庭では一般的だそうです。
そして毎日テヘランを案内してくれましたし、カブにお土産を買いたいから何か好きなものを教えてって言われました(結局申し訳なさすぎてもちろん言えず・・!)しかも、ちょっと小腹がすいて何か食べようって財布を出すと、
NOoooooooooo!って言われて、
You can not use money in front of us! (私たちの前ではお金使えないよ!)
全部お父さんが買ってくれました…。お母さんは毎日すっごいおいしい食事を作ってくれてもう…もうなんかもっとすごいお土産を持ってきたらよかったとさえ思いました…!
正直これも、いろんな国に友人がいますが、初めてです。オーストラリアにいたときは宿泊代請求されたしね…!
バスに乗ったときのエピソード
これはヤズドからタブリーズまでのバスの中でおきたんですが…バスに乗る前に、このバスでいいのかな?とかちょっと話してたんですよね。親子だったんですが、どっちも英語を話さないのでよくわからなかったのですが、私は唯一ペルシャ語で話せる
マンゴシナーメ (お腹すいた) だけ言ってたんですよ(笑)
これ言うとイラン人がよく笑うんで、好きなんですよね。そしたら、バスに乗り込んだあとにパンやらカボチャのタネやら次から次と食べモノを渡されました。私が食べ終わったときくらいのタイミングで、このパン食べなさい!みたいな感じで強引に食べ物をもらってたくさんもらいました。
ちなみにこれ、インドだったら睡眠薬が入っていて強盗の場合があるので、絶対やめてください。もしかするとイランでもよくなかったかもしれないのですが、数少ない外国人に対してそんなことするかなぁーって感じがしてたのと、第六感で怪しむ思いは全く沸きませんでした。
親子はテヘランで降りていきました。すごい良い親子だったなー。
パン屋さんでたくさんお土産をもらう
これはタブリーズで、おいしそうなパン屋さんがあったので、2個パンを朝食用に買うことにしたんです。そしたら、日本人?と聞かれて、
うぉーーーーーーーーーーーー!!
と言い出した途端、わらわら…と20歳前後のイラン人が4,5人集まりだして、電話をかけたりして、今お兄ちゃんがくるから待って!とかいわれ…待ってる間にお茶を出されたりしました。お兄ちゃんがくると、日本人初めて見たー!アニメ知ってる?とかたくさん聞かれました。ねぇねぇお酒飲もうよ!(イラン人はお酒を密造していたりする)と言われたんですが…そういう気分は全くなかったので、
いや!ごめんパン買って帰る!というと、日本人はお金いらないよ!と言って、頼んでいないパンまでお土産にもらいました。うぇー!すごいーーーー!
最後に
正直、イラン人のおもてなしがすごいっていうのは幸運ながら日本人であることが関係してると思います。もし私がアラブ人だったらここまで歓迎されてないでしょう。この背景には高度経済長期にイラン人がたくさん日本に来て、その後帰国したイラン人達が日本人は良かった…と伝えた事に起源があるといわれています。
何度も言いましたが、タクシーが無料になったのは本当に驚きました。また、1つ1つ書いてはいませんが、訪れたレストランで割引してもらったり、無料で飲み物がついたり…とか、イランに来てくれてありがとうっという言葉とともに、数々のおもてなしを受けました。
また、食べ物だけじゃなくても、歩いているとハロー!とはにかみながら話かけられたりして、とてもあったかい国でした。イランが大好きになった経験でした。イランはまた絶対に訪れたいと思います。
ただ、こういうことを期待して旅をするのは違うと思います。例えばヤズドでホテルのオーナとトラブルがあったりもしましたし、悪いこともありました。
私に起きた事が誰にでも起きるということはないと思います。そして、どんなことでもしてもらって当然ということはないので、今後イランを旅する人は、間違わないでほしいと思います。ただ、イラン人はすごく良い人たち!っていうのを知ってほしくて書きました。